FT2-0

2-0の快勝。なのに、なんでこんなに違和感でいっぱいなんだろうか。宮沢も憂太もいないのにそれなりに安定した試合をできてしまったのが、悔しいんじゃないだろうか。今日は芝生が悪かった。走っても足を取られるし、パスも減速する。トラップも乱れる。細切れに吹かれる笛でリズムをきられた。でも、そんなことより。東京はプロレスを続けて欲しかった。ストーリーのある戦い。リチェーリががんばっていたのは認めるし、伊野波も多分いい選手なんだろう。だけど。梶山がミドルシュートを打つ。後一歩に必死に足を伸ばす。宮沢がコーナーキックに拍手しながら走ってくる。憂太がもう一歩前にパスを出す。ノリオが声援を背にフリーキックを蹴る。去年まで見てきたストーリーを継承した戦いが見たかった。何となくリチェーリが抜け出してササへクロス。ササがオフサイド側からフェイクしてその裏でリチェーリ。点は取れたけど、これって、東京の全力なんだろうか。チーム力なんだろうか。多分これでルーコンが決めてれば軽く溜飲を下げていただろうし、ミドルから梶山が決めていればそれも良かったんだろう。しかし、後半20分から先、全く見せ場がなかった。日差しがバックスタンドに差し込んでから、まぶしくてピッチが見えない感じだった。そして憂太が出てきてからは、もう完全に憂太応援団。とにかく触れ。ボールに触れば何かを起こせるから。しかしそれもかなわず。宮沢の出番もなく、終了。アミーチは新たなスタッフでリスタート。ちょっと話をしたけど、ガーロの東京と一緒で、新しいスタートで不安がいっぱいだったみたい。それは僕らも一緒。その気持ちを共有して、でもこれからずっとつきあっていくんだし、よろしく。"perche' siamo amici!"。たぶん、ガーロの東京も、同じなんだろうと思う。だから、がんばっていこう。