時を止める

その瞬間、誰もが同じシュートコースを発見した。そして、シュートを要求する声よりはやく、ボールはそのシュートコースをすべり始める。時が止まる。ボールだけが、止まった時間の中を正確にゴールへの軌道をたどっていく。静寂の中、「入った」と異口同音。次の瞬間、当たり前のように、ボールはネットをたたく。気がついたのは最後のワッショイの時だった。
ららららららら、いぇい!